フラックス / 精炼剂・打渣剂 / Refining Flux for oxides and contaminates removing

アルケミストシリーズ / ALCHEMIST Series

アルミ鋳造は時代の要請によって様々な変化を強いられます。保持温度の低下(省エネ)、型温度の上昇(不十分な冷却)、複雑な意匠、ギガキャスト化等。またインゴットの性状も生産国や工場によって特徴があることも当社の調査によりわかってきました。

カナエでは、これらの変化に対応するためにフラックスを新たに設計し、熱分析装置や鋳造現場でのトライを経て、現代のアルミ鋳造に最適化したフラックスを開発しました。

ALCHEMIST(アルケミスト)は錬金術師、つまり化学的手法で金属の価値を高める技術者のことです。このブランド名にはアルミ(AL)・化学(CHEMIST)の意味も込めています。今後はシリーズの充実とブランドの整理を進めてまいります。ご期待ください。


特長

 

少量で効く

歩留まりや湯流れが改善します。当たり前と思うかもしれませんが、世の中にはせっかくのアルミニウム合金成分を酸化物に変えてしまったり湯流れを悪くしてしまうフラックスが販売されています。溶湯温度の高い時代のフラックスのレシピのまま変えていなかったり、値下げのために量を増やす(嵩増し)ためだけの添加材を増やしているものもあるからです。

カナエフラックスは有効成分のみ!少し高いと思われるかも知れませんが、少量でも歩留まりや湯流れが改善します。


湯が汚れない

従来タイプには溶湯を汚してしまうフラックスや、反応せずに溶湯に溶け込んでしまうフラックスがあります。

アルケミストシリーズではこのようなことがなく、効率よく溶湯内で化学反応を起こします。このため写真のように溶湯と滓がはっきり分離します。追加してフラックスを入れても溶湯を汚すことなく、追添加することで追反応・追処理ができます。

※メーカー推奨値は最適添加量ではないことをご存知でしょうか。インゴットのロットやリターン材の比率、天気によって最適添加量は変化します。当社ではその最適値を調査することもしております。


フィーダー対応

アルゴンや窒素ガスの圧力を利用してフラックス処理(除滓)ができるフラックスフィーダー装置にも完全対応しました。大きい顆粒がスクリュー部に噛み込んでロックしてしまうことも、細かい粉末が配管内に詰まってしまうこともありません。もちろんこれまでのように散布してかき混ぜる操作にも対応しています。


フラックス

 

KN-700

炉を傷めにくい設計をしたフラックスです。ナトリウムを含まないためどんな炉にも使用できます。ナトリウムが残留したアルミ鋳物は見た目も青くなることがあり、溶湯の粘性も上がってしまうために不良率が上がります。KN-700ではこういったことはありません。

保持温度:670°C以上
添加量例:0.1〜0.6w%







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